荒木経惟 夏ノ中へ
Nobuyoshi ARAKI Natsu no naka e
2006年ある夏の日に撮りおろされた、カラーフィルムによるストリート・スナップをまとめた写真集。真夏の太陽が照りつけて、くっきりと光と陰をかたちづくっている。透明な空気の中で、日々の営みが蠢いている。
荒木は言う。「いちばん大切なのは、身近なコト、身近な人々、身近な愛」。
あらゆる場所で、無数のドラマが脈打つ。
「近所が浄土なんだよ」。
淡々ととらえられていく濃密な時間のフレーミングが、非日常の積み重ねで日常がはぐくまれるさまを、繊細に伝えてくる。
刊行年 2006・判型 A4変形・84ページ・図版 カラー82点・価格 5,000円