荒木経惟 七月七日

Nobuyoshi ARAKI   JULY 7th

2021.7.7 - 9.9

2021.7.7 - 9.9

1971年7月7日は、荒木さんと陽子さんとの結婚記念日である。

20年後に陽子さんがこの世を去ることなど、想像だにせず、荒木さんは二人で過ごした日々を撮り続けた。

「陽子が私を写真家にしてくれた」

今でも度々、荒木さんが口にする言葉である。

この日は七夕であり、織姫と彦星が天の川を超えて年に一度の逢瀬を許される。

折しも、6月の東京の空には大きく美しい虹が天を裂き、荒木さんのシャッターが捉えた虹の写真が

本展のスタートを飾る。

荒木さんには、この虹が彼岸と此岸の架け橋と映ったのだろうか。

あるいは、天界と人間界の境目としての虹の向こうに陽子さんの面影を想ったのだろうか。

『センチメンタルな旅』から50年の月日が流れた。

男女の人形の男性の右眼は絵具で塗りつぶされている。

 

2021年7月7日(水)~9月9日(木)

13:00~19:00

月曜・火曜休

Nobuyoshi ARAKI   JULY 7th

Araki married with Yoko this day fifty years ago.

7. 7. (Wed) - 9. 9. (Thu), 2021

13:00 - 19:00
closed on Monday and Tuesday