荒木経惟 arakiss

Nobuyoshi ARAKI arakiss

1971年、妻・陽子との新婚旅行を撮りおろした「センチメンタルな旅」の発表から50年めにあたる2021年5月、荒木の誕生日である同月25日と前後して、ウィーンで二つの展覧会がスタートした。「センチメンタルな旅」などの収蔵作品(Jablonka collection)によって組み立てられた「ARAKI」@ALBELTINA MUSEUMと、artspace AMがキュレーションした最新作「楽園」など数十点を既存のWestLicht美術館コレクションに加えて再構築した「arakiss」@WestLicht/ OstLicht である。

本書は、arakiss展と連動して刊行された。

60年代に撮影され第一回太陽賞を受賞した「さっちん」からの一枚に始まり、70年代「センチメンタルな旅」「食事」80年代の花、ヌード、90年代「エロトス」、2000年代「love by Leica」、2010年代より続けられている「楽園」シリーズの最新作など、現在までを駆け抜ける構成となっている。

刊行年 2021・判型 H190 x W235mm・96ページ・図版 77点・価格 4,500円