野村佐紀子「映し世」

野村佐紀子は、20年に及ぶキャリアの中で、様々な写真メディアを試みています。
代表的なシリーズとして知られるのは、やはり、漆黒の闇のなかで仄かな光を浴びて浮かび上がるモノクローム作品でしょう。
[「黒闇」(2008)「nude/a room/flowers」(2012)など]
さらに、超小型カメラ(通称スパイカメラ)で撮影したカラー作品集[「夜間飛行」(2008)]
デジタルカメラによる近作[「hotel pegasus」(2013)「sex/snow」(2014)「flower」(2015)]などを
つぎつぎと発表しています。

「UTSUSHIYO 映し世」は、4×5、スペクトラなど多様なフォーマットのインスタントフィルム作品で構成される展覧会です。
野村佐紀子が写真家としての活動をスタートした90年代初め、インスタントフィルムは、
コマーシャルの世界で本番撮影のためのイメージ確認に多用されていました。
(現在は、ご存知のように、ロケ現場に持ち込まれたPCの液晶画面がその役割を果たしています)。
その頃から彼女は、インスタントフィルムカメラを自在に操り、眼の前の光景に感覚が反応した瞬間を無作為に撮り続けてきました。
展示されるインスタントフィルムは、作品発表を意識せず、気持ちのおもむくままに撮りためられてきたものです。

本展では、過去から現在までに、野村が撮影したかぞえきれないほどのインスタントフィルム作品の集積から、抽出された約120点です。

写真家の美意識と思想と感情が注ぎ込まれた瞬間=moments=に
本能のファインダーが現実を囲い込む。
そこに、インスタントフィルム特有の化学反応が、
予期せぬ変容をもたらして、よりアブストラクトな世界へと
イメージを連れていく。
ケミカルと生理、偶然と感性が共振して生み出す心象風景。
寓意と無意識の連鎖。

その時間その場所に確実に存在した現実が、増殖された光の中で輪郭を浮かびあがらせているにもかかわらず
インスタントフィルムの画角の中に広がるのは、夢でしか出会えないような非現実的な世界。
たっぷりと練り込まれている、濃密な時間のエッセンスは、遠くに近くに、ただ揺らぐだけ。

本展で提示されるのは、写真家が写真家であり続けるあいだ、現実と感性が交差して、たゆまなく紡がれる協奏曲の断片かもしれません。
大小のかけらは、ご覧になる方のメロディに組み込まれ、新たな曲調を紡ぎだすことになるでしょう。

【野村佐紀子 Sakiko Nomura 】
1967年山口県生まれ。九州産業大学芸術学部写真学科卒業。91年より荒木経惟に師事。
93年より東京中心にヨーロッパ、アジアなどでも精力的に展覧会をおこなう。
主な写真集に『裸ノ時間(平凡社)』『愛ノ時間(BPM)』『黒猫(t.i.g)』『tsukuyomi(match&company)』
『夜間飛行(リトルモア)』『黒闇(akio nagasawa publishing)』『nude/a room/flowers(match&company)』
『hotel pegasus』『sex/snow』『TAMANO』『flower』(リブロアルテ)など。

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現在のAM。

設備関係の調整などのため、しばらく、お休みをいただいておりました。
ご迷惑をおかけいたしましたこと、申し訳なく存じます。

3月20日より4月初めからの次回展示まで、写真集をフィーチャーいたします。
荒木経惟作品集『結界』『世紀末ノ写真』『夏ノ中へ』『20×24 KaoRi』(アイセンシア)、
森山大道作品集『DAZAI』(MMM)。

IMPOSSIBLEのフィルムとカメラも、これまでどおり、ショップでご入手可能です。
フィルムは、まもなく、オランダの工場からの、とくにモノクロームの進化を楽しみにしてほしい、というメッセージとともに
新世代が入荷いたします。

アイセンシアとは、写真集と展覧会を軸にするレーベルです。
1999年から2000年にかけて撮影され、2001年2月28日に刊行された、荒木経惟写真集『世紀末ノ写真』から
活動を開始しました。
荒木さんの以前の住処であったマンション ”ウィンザースラム”(ご本人による。本名はウィンザーハイムです)の
西の空を仰ぐ広々としたバルコニーで、今は亡き美貌の愛猫チロが、元気に遊び回っていました。
有名無名の女性たち。カラオケに興じるサラリーマン。東京の街並。
スタジオとして写真家たちに愛用された、廃墟と化したかつてのラブホテル(新宿・ホテル石川)も今は
あとかたもないわけですが、そのような事実を知る人にも知らない人にも、
息つぐ間も惜しいほど鮮烈なシーンがつぎつぎと迫りきて、胸が高鳴ります。

01世紀末ノ写真S

『夏ノ中へ』は、透明な直射日光に満たされた2006年夏の数日間、カメラを携えた世田谷散歩の津々浦々です。
肉眼のレーダーにとらえられ、指(肉体)の反応を呼び起こした何かを、情景のなかにまさぐるように味わうことは
日常を豊かにするだけでなく、もうひとつの物語を生み出します。
はからずも、あふれだす情感、思い出、ときに、自分だけの言葉……写真が、見る者に与えてくれる特権の数々。

夏ノ中へ

ペンが止まらなくなりそうです。今夜はこのへんで失礼いたします。

3月いっぱいのAMの営業時間は、変わらず、13:00〜19:00です。
都合により、3/22、3/25、3/27、3/29、3/30は、お休みをとらせていただきます。

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作品集『DAZAI』を遠方からご希望の方へ。

 会期中に会場におこしになることが難しいのではと、案じられはじめた方から
「Daido Moriyama: DAZAI」展の巡回のお問い合わせをいただくようになりました。
展覧会は消費期限のない生もののようで、状況がふいに動くこともありましょうが、今のところは
日本では、AMのみの開催予定です。

 また、同時に、作品集『DAZAI』の、通販の可能性についてのお尋ねを承る機会も増えてまいりました。

 森山大道作品集『DAZAI』には、英語版と日本語版の二種があります。
本文中の掲載写真はまったく同様で、文字ページと表紙デザインが異なっています。
AMで双方を置いていますが、日本語版をお手にとられる方のほうが多いように見受けられます。

 AMでは、『DAZAI』(日本語版)をご希望のお客様には、通販を行います。
 お支払い方法は、宅急便の代金引換・クレジットカードのいずれかをお選びいただけます。
お値段は、日本語版[5400円(税込)]+送料[ご住所や発送方法により異なります]。
代金引換の方は、恐縮ですが、代引手数料として318円が加算されます。

 サイトの左上、[contact us]をクリックしていただくと、メールフォームが表れます。
日本語版希望とご記載のうえ、送信いただけましたら、詳細をお知らせいたします。
もし、お名前、ご住所・郵便番号、お電話番号をお書き添えいただけるようでしたら
次の返信にて即座に、お見積もりをご報告させていただくことが可能です。

 立春を迎えましたものの、明日は、関東地方の積雪が予報されています。
やさしい陽射しかと思えば、早朝の霜柱が零度近い寒さを呼び戻す繰り返しの日々です。
明日のご来場を予定されている方は、どうぞ足下にくれぐれもご注意くださいませ。

 

 

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ヴィヨンの妻 Villon’s Wife

 太宰治の小説へのオマージュとして森山さんによりセレクトされた作品で構成される『Daido Moriyama: Dazai』を読み解くよすがに、小説『ヴィヨンの妻』をひもといてみましょう。

 夫(主人公・大谷)の破天荒なふるまいに引き込まれる妻の、鋭い観察にもとづく女性言葉で描かれていくこの小説は、敗戦後の日本の混乱期の空気に満たされた21日間のできごとを軸にしています。この短い期間のなかで変質する夫婦の関係を通して、一見して享楽主義とみられる夫の心中に「男には、不幸だけがあるんです。」という頽廃的な人(死)生観が見え隠れし、同時に、けなげに夫の行動を、盲目的な愛と直感的な義務感でうけとめ、全身で受け入れることによって変質していく妻の胸中が、精緻な彫刻のように彫り込まれています。

 生きることの喜びを追い求めようとする妻と死をふさわしい落ち着き場所と暗示する夫、二人をとりまく人々の輪郭、随所に漂う時代の空気。
 そのようなものをまさぐりながら、読み進んでいくうちに、ぼうようとした、しかし、じつに豊潤な読後感がのこり、われ知らず、太宰治の胸中にぽっかりと広がる空洞へ、もしくは、深い深い森のなかへ、足を踏み入れてしまう。その死より70年が経過した現在も、命日には多くの人々が彼の墓前に集まる理由も、そこからつづく読者の彷徨の一環なのかもしれません。

 文中に、妻が電車の中吊りに、夫のフランソワ・ヴィヨンについての論文の見出しをみかけるくだりがあります。1461年の『遺言詩集』を代表作とするヴィヨンは、1431もしくは32年に生を享け63年以降に没したとされる15世紀フランスの詩人です。パリ大学を卒業、中世末期の百年戦争後の混沌の時代に、数度の投獄、最後には死刑を宣告されますが、特赦によって32歳で放免されています。犯罪者であり放蕩者。その死がいつ頃どのような原因によるものであったか、彼に妻があったのかなかったのか、記録は残されていません。

 『Dazai』は、MMMというレーベルで出版された、森山さん作品集のNO.5です。
自写像による『self-portrait』(NO.1)、花の映しこまれた作品による『sunflower』(NO.2)、インスタントフィルムの撮りおろしによる『white and vinegar』(NO.3)、70年代にポジフィルムで撮影されたカラー作品による『MIRAGE』(NO.4)から続く本作は、森山さんがこよなく愛する文学との写真集上でのコラボレーションを意図したところから、企画がはじまりました。

 「いつ撮った写真であっても、戦後の匂いがすると言われるんだよね」と語る森山さんですが、太宰治の生きた時代との共振感にとどまらず、世界にひろがる森山ファンへ、新規に英語化された『ヴィヨンの妻』を通して太宰治の凄さが伝えられていく喜びも、作品セレクトの原動力となったそうです。

 日本語版は、デッドラインぎりぎりで、刊行が決まりました。常にインターナショナルを意識してつくられてきたMMMレーベルでは、異色の存在。表紙のイメージは、桜です。ふわふわの表紙PP加工には「セレス」という最新技術が用いられ、通常用紙を綴じるとき糊の浸透をよくするために行われる「ガリ加工」が用紙全面にほどこされています。サイズがA5変形と、これまでにくらべるとこぶりなのは、読むという状態を考えてのことです。

 1/10のサイン会では、さらに、オリジナルのアイテムにポストカードを加えられるよう、制作にいそしんでいます。水彩画の用紙にプリント、ハンドクラフトでカットします。森山さんが数年前に発表した「ブエノスアイレス」のシリーズで気に入り、初めて採用した独特のエンボス感をもつ、ざらりとしたテクスチャーにしっかりと引き締まったスミの乗ることが特徴です。

 皆様のご来場を心より、お待ちしています。

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DAZAI 作家サイン会

土曜日1/10日15:00より、森山大道さんによるサイン会を開催いたします。

とくにお申し込みなどは必要ありませんが、恐縮ですが、AMで写真集、ポストカードなどをお買い求めの方に限らせていただきます。
すでにAMで写真集『DAZAI日本語版』をお買い求めの方は、当日、ご本をお持ちくださいませ。

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AMは、明日7日より、平常オープンいたします。

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年末年始のご案内

AMは、12/29より2015年1/6まで、休館とさせていただきます。
年明けは、1/7(水)より、オープンいたします。

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Daido Moriyama: Dazai

12/20より、森山大道展「DAZAI」が始まります。

小説家・太宰治の作家としてのキャリアは、1933年から1948年にかけての、わずか15年。その短い時間の中で、20世紀の日本文学に強烈なインパクトを残しました。魅力的なストーリィと筆致は、日本のみならず海外でも、今もなお、深い影響力を持っています。

日本を代表する写真家である森山大道もまた、太宰文学に魅せられた一人でした。太宰の小説に初めて触れたのは、中学時代。学校を厭いストリートを学び舎としながら、映画と小説にのめりこんだ多感の時期に、太宰の小説と出会います。

本展は、森山大道最新写真集『Daido Moriyama: DAZAI』(MMMレーベル)の刊行とともに、企画されました。森山の青春期に多大な感応を与えた太宰へのオマージュとしてセレクトされた、時を跨ぐモノクローム作品とともに、太宰の代表作『ヴィヨンの妻』が収録されています。

時代の混沌のあおりを全身に浴びつつ、たくましく、健気に生き抜く登場人物の息づかいのなかに、太宰自身の死生観をうかがわせる『ヴィヨンの妻』は、1947年に発表された、太宰の代表作の一篇とうたわれる傑作です。主人公、大谷は太宰自身、その妻とは1939年に結婚した美知子をモデルにしたものと推察され、全篇を通して、妻さっちゃん(読者は最後まで、彼女の本名を知らされません)による女性の語り言葉で、綴られています。

太宰の小説は、女性を描くときの文体が突出している、と森山は言います。時代の空気やナイーブな心の動きがとじ込められ、生でアクチャアルな人間像をたちのぼらせる文体は、多くの人々を魅了し、森山の心をもとらえました。「『ヴィヨンの妻』をはじめとする太宰の小説は、僕が、嗅覚や視覚を通して感知し記憶した戦後のイメージと、ぴたり符合する」。

写真集『Daido Moriyama: Dazai』は、前述の荒木経惟作品集『結界』同様、パリフォト2014で先行発売されました。本展では、限定発売の英語版(1000部)と並行し、特別バージョンとして制作された、日本語版(限定350部)を発表いたします。展示には、写真集未収録作品も一部含まれています。

年末の皆様お忙しい時分と存じますため、オープニングレセプションは催さず、年明け1/10の作家サイン会(15:00スタート)をはじめ、写真集と関連するイベントを会期中に予定しております。詳細は随時お知らせいたします。

追伸:本展より、AMの開廊時間を変更し、13:00〜19:00とさせていただきます。定休日の月曜・火曜は変わりありません。

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FROM 12/16 THROUGH 12/19

「結界」展が、12/15・20:00をもちまして、終了いたしました。

作品と向き合い、じっくりと時間をかけて見据えてくださったおひとりおひとりの姿に、心動かされ続けた日々でした。厚く感謝申し上げます。

12/16より、12/19までの間は、次回「森山大道写真展『DAZAI』」のセットアップのため、オープン時間が不定期になります。展示はお休みになりますが、ショップで、作品集『結界』また、常時お取り扱いしておりますIMPOSSIBLE製品のお求めをご希望の場合は、スタッフが対応いたします。

お手数ではございますが、12/16より12/19までの間に、AMのショップにおいでになられるときには、まえもって、03-5413-7175(Bcc co., ltd.)まで、ご一報いただければ幸いです。ご指定のお時間にあわせ、AMにて、スタッフがお待ちいたします。

トップにご紹介しております写真は、あとにも先にも世界限定生産500台の、インスタントフィルム対応のピンホールカメラです。日本には50台のみが輸入されました。写真発祥当時、暗箱の針穴が自然界の光を得て現実の像を再現するという、今にすれば素朴な、しかし未来の可能性を開いた、一歩を踏み出した喜びは、多くの人々の心を躍らせたことと思われます。

シルクスクリーンプリントの特製ボックスに一つ一つ丁寧にパッキングされた、このピンホールカメラは、IMPOSSIBLEスタートの立役者であったサイエンティスト、フロリアン・キャプス氏(現在、super sense代表)が、IMPOSSIBLEのインスタントフィルムのために、考案より数年をかけて開発、商品化に成功したものです。

ポラロイドの創始者であり、キャプス氏が尊敬して止まないランド博士が、愛娘から受けた「なぜ、写真はすぐに見られないの?」という可愛らしい問いが、インスタントフィルム発明の機となったことは、よく知られた逸話です。

二人のすぐれた科学者の夢とロマンから生まれた、ピンホールカメラとインスタントフィルムには、写真術のすべてのプロセスがこめられています。大人の遊び心をくすぐり、表現者たちに愛されてきた写真原初の形態は、子供たちへ撮ることのしくみと楽しさを伝える、格好の教育機材としてもお役に立つかもしれません。

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作品集『結界』

師走になると、時の速さが身に沁みます。更新が滞ってしまい、申し訳ありません。

荒木経惟展「結界」も、終盤にさしかかりました。連日、多くの熱心なお客様にご来場いただいており、大変、ありがたく思います。

この展覧会は、インスタントフィルム作品により、構成されています。ご存知の方が多いと思いますが、ポラロイド社がインスタントフィルムの製造を中止した年に、オランダで有志がたちあがり、銀塩写真という貴重な技法を守り、世界中の写真愛好家たちの食指をそそる遊び心を継承するために、元ポラロイド工場において、IMPOSSIBLEフィルムの製造にのりだしました。

ポラロイド時代から、荒木氏にとって、インスタントフィルムは大切な表現メディアの一つでした。現在では、IMPOSSIBLEフィルムを愛用してくださっておりますが、両方の作品をカットし、異なる断片をつなぎあわせるという、斬新な発想が「結界」の芯を成しています。その繊細な斬り口と時間の推移に、奥深い世界観を織り上げた「結界」による本展は、日を経るごとに、醸成の度を高め、思わず惹き込まれる魅惑に満ちています。

もとより、作品にはかないませんが、展覧会の記憶をかたちにとどめるため、一冊の本が制作されました。「本」と呼んでいいのかどうか。インスタントフィルム原寸大の用紙は、製本をほどこされておりません。一枚一枚のページが独立して、アクリルボックスにおさめられ、購入された方が自在にシークエンスを編むことができます。128のイメージと、表紙・奥付、計130枚のトップに、お気に入りのイメージを乗せて、透明のふたを閉じ、厚みあるボックスを立てて、すがめつ、眺めることができます。

限定300部のこの本は、11月半ばに催された世界最大の写真の祭典、パリフォトでも人気を博し、1日めに持っていったすべてが売り切れてしまいました(数十部しか運ぶことができなかったのです)。

ご安心ください。日本では、まだまだお手に入れていただくことができます。価格は、税込15000円、エディションナンバー入り。それぞれのイメージの裏には、作り手の提唱するページネーションが小さく記載されています。展覧会終了後には、通販も始めますが、会期いっぱいは、AMのみで、お取り扱いしております。

 

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AMへの道 1

あっというまに、10日が経過しました。ご来場のお客様も日に日に増え、すこしずつ、無機の空間に有機の気配が漂いはじめました。これはとても大切なことで。どんなスペースでも、そしてそれが最新の高機能を備えていようと、トレンドのデザインで身構えていようと同じなのですが、最終的に、空間に体温と気を与えるのは、作品(ソフト)とその場の人間の感応のなかにしか存在しえないと、はっきり断言できます。場は触媒として、行き交う情感のやりとりを活性化するためにあるのです。

AMというスペースは、作品と交感することにおいては、ある程度、明確なイメージをもって造られています。しかし、まだ生まれたての素の状態。これからお客様とスタッフによって、育てていただかねばなりません。

何人かの方から「居心地がよい」と言っていただけました。スタート地点としては、まずまずです。でも、もちろん、足りない点が多々あります。常駐のスタッフが改善すべきと感じ取っている点をお客様がどうとらえていらっしゃるのかをぜひお伺いしたいですし、掲示されている言葉が最小限ということもあり説明不足の部分を補うのも仕事と思っています。

スタッフより、できるだけ、お声をかけお話させていただくよう努めているのは、そのためです。

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