NOBUYOSHI ARAKI Last by Leica

十指に余る個展が予定されている荒木さんの
2017年の活躍のトップを切って
「荒木経惟 Last by Leica」を開催いたします。

 1913年、ドイツのエンジニア、オスカー・パルナックの設計した
35ミリカメラの原型となるウル・ライカから、ライカの歴史は始まります。
およそ1世紀に亘り、多くの写真家に愛されてきたライカを、荒木さんが初めて手にしたのは、1991年。
俳優・笠智衆さんを撮影するにあたり、小津安二郎監督が愛好し常に身に携えていたライカを用いることで
笠さんへの敬意を表するため、銀座でライカを購入したことに始まります。
 そのときのボディは、ライカMシリーズの中でもトップクラスの人気を博したといわれるM6です。
後にライカ本社より、Nobuyoshi Arakiとネームの刻印入りでプレゼントされた
Mシリーズ最後のフィルムカメラM7が加わりました。
「私の写真はカメラが撮る」と言う荒木さんの、膨大なコンタクトシートには
すべてナンバーが振られていますが、ライカで撮影されたフィルムには、ライカを示す「L」の文字が記載されています。

 「ラスト・バイ・ライカ」には、デジタルカメラの台頭により
市場を細らせていったフィルムへのオマージュがこめられており
これまでの「ライフ・バイ・ライカ」、「ラブ・バイ・ライカ」に連なって
ライカカメラによる最新作=車のウィンドウから撮影された「クルマド」
ここ数年の主要な展覧会で紹介されてきた花とフィギュアや人形をモチーフとする「PARADISE」
バルコニーや、荒木さん自身がライフワークと公言する「人妻エロス」など
多様なシーンが切り取られた60点のモノクローム作品=で構成されます。
 そして、AM恒例ともいえるインスタントフィルム=ライカ・モノクロームとの対比が美しい
Black&Red Duochrome 600=による未発表作品を、大判のフレームにおさめて同時に展観いたします。

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