作成者別アーカイブ: editor

荒木経惟 天獄へのパスポート Nobuyoshi Araki The passport to the ꟼARADISE

1000 instant films+

これまでに、荒木さんによるポラロイド作品の展示を
(個展の一部である場合も、ポラロイドの展覧会である場合も)
ご覧になった方は多くいらっしゃると思いますが
今回は
一挙に1000点が展示されるという稀有な機会となります。

退色・変色もものかは。
1000のイメージそれぞれにフレーミングされた
「時」と「こと」の息遣いに
心を同調させて、
湧き上がる物語
(もしくは、呼び起こされた記憶)
と、しばし戯れてみてください。

カテゴリー: AM | 投稿日: | 投稿者:

荒木経惟展「阿写羅」 NOBUYOSHI ARAKI ASHARA

自らの「遊び場であるファインダーの中」に、「微動する時間をフレーミングする」荒木の写真は、
とどまることなく異なる地平へと飛翔し、多様で限りないイメージの源泉であり続けています。

本展で、荒木経惟は、「写狂老人A」(*註1)に続いて「阿写羅(ASHARA)」を名乗ります。
三面六臂(3つの顔と6本の腕を持つ)とされる阿修羅は、仏法の守護神であり、
輪廻転成思想の「修羅道=諍いの絶えない世界(*註2)」を司る、闘いの神として知られています。

常々、荒木は、写真には、生と死、幸と不幸、善と悪、など
人生を交錯する全ての相反する要素が内包されていると語っています。
表層を突き抜けて瞬時に情感を注ぎ込む荒木のシャッターは慈しみを込めて開閉され
撮られるものはその所作に感応するからこそ
自らの生の根底にあるものをカメラの前に差し出すことができるのかもしれません。
眼前の事実をからめとった写真が、虚もまた真なりという逆説をはらむ不可思議。
荒木の写真は、常に見るものの精神世界を押し広げて既視と未知の端境をやすやすと越えさせてくれるのです。

既成概念や過去の自身の作品にすら、とらわれることなく提示される荒木の最新作には、
例外なく、斬新な発想が盛り込まれてきました。
2018年の初頭を飾る本展もまた、新しい試みによる未発表作品で埋め尽くされます。

荒木経惟展「阿写羅」
会期:2018年2月3日〜3月21日〔休・会期中の月曜火曜〕13:00 – 19:00
会場:アートスペース AM
150-0001 東京都渋谷区神宮前6-33-14 神宮ハイツ301/302

展示作品は、阿修羅の三面の顔にちなむ、3つのシリーズで構成されます。
ポラロイドフィルム作品3点を接ぎ合わせた組作品
連続する3カットによるコンタクト作品
「阿写羅日記」巻子本

みなさまのご来場を心よりお待ちいたしております。

*註①  葛飾北斎が、70代半ばより「画狂老人卍」と名乗ったことにちなむ。
北斎は、生涯を通して精力的に制作を続け、何度も改号をした。

*註②  衆生が、生き方に応じて輪廻転成し彷徨う六道と呼ばれる6つの世界があるとする仏教の教え。
六道とは、天道(てんどう、天上道、天界道とも); 人間道(にんげんどう); 修羅道(しゅらどう、阿修羅道とも);
畜生道(ちくしょうどう); 餓鬼道(がきどう); 地獄道(じごくどう)
阿修羅の語源といわれるサンスクリット語の「ASURA」は、紀元前12世紀ごろ古代インドの宗教文献『リブ・ヴェーダ』に登場する。
それによると、ASURAは、「生命を与えし者」を意味し、神々の総称であった。
のちに、天を表す「SURA」に否定の接頭語「A」を伴い「天にあらざるもの」とされ、
天道の神、帝釈天に一度も勝利できずとも闘いを挑み続けたといわれている。
険しい表情で威嚇的なポーズをとって描かれてきた阿修羅だが、
少年のような華奢な身体を持つ奈良・興福寺・阿修羅像の眉をひそめた哀しげな面立ちは
いうに言われぬ複雑な表情を浮かべている。
ーーーなんというういういしい、しかも切ないまなざしだろう。
こういうまなざしをして、何を見つめよとわれわれに示しているのだろう。
それが何かわれわれ人間の奥深くにあるもので、その一心なまなざしに自分を集中させていると、
自分のうちに自ずから故しれぬ郷愁のようなものが生まれてくる、
――何かそういったノスタルジックなものさえ身におぼえ出しながら、
僕はだんだん切ない気もちになって、やっとのことで、その彫像をうしろにした。
(堀辰雄『大和路・信濃路』より抜粋)

カテゴリー: AM | 投稿日: | 投稿者:

NOBUYOSHI ARAKI 「文化写真」

荒木経惟の次回展「文化写真」が、11月3日(文化ノ日)にスタートいたします。
疾走を続ける荒木氏の2017年終盤を飾るこの展覧会では、
清冽な写真人生のベースに渦巻く写真愛が炸裂し
AMを豊かな精神性に満たされた魂のプレイグラウンドへと変貌させます。
虚実往き交う写真戯画を心ゆくまでお楽しみください。

タイトル: 荒木経惟展「文化写真」
会期:2017年11月3日(金・祝)〜2018年1月21日(日)13:00〜19:00
   (休:月曜火曜/12月1日〜3日/12月29日〜1月7日)
会場:アートスペースAM
   東京都渋谷区神宮前6−33−14 神宮ハイツ301 〒150−0001
お問い合わせ:phone 03-5778-3913 e-mail contact@am-project.jp

カテゴリー: AM | 投稿日: | 投稿者:

写真夏の昼の夢精

現在開催中の
荒木経惟展は
東京都写真美術館「センチメンタルな旅 1971-2017-」
東京オペラシティ「写狂老人A」
ラットホールギャラリー「花幽園」。
そしてさらに
8月15日。
荒木氏の最新作による
アートスペースAM「写真夏の昼の夢精」がスタートいたします。

カテゴリー: AM | 投稿日: | 投稿者:

3/30・31 開廊時間変更のお知らせ

急なお知らせで、恐縮ですが
AMは、3/30(木曜日)の15:00より、3/31までCLOSEさせていただきます。
どうしても、この日この時間帯に、全館を使いましての
作業を行わなければならなくなりました。
申し訳ございません。

このご案内をご覧になられず、おこしになられました方には、
ご不便をおかけ致しましたことを、直接、お詫び申し上げたく存じます。
当日お話できませんで、後日、もしもう一度ご来場いただけますようでしたら、
よろしければスタッフに、その旨、お伝えくださいませ。

ご理解のほど、切にお願い申し上げます。

カテゴリー: AM | 投稿日: | 投稿者:

NOBUYOSHI ARAKI IMSHUN 荒木経惟展「淫春」

夏(淫夏)、冬(淫冬)、秋(淫秋)と題された3つの展覧会の完結編として、
春草萌えいずるこの時節、四季を一巡して「荒木経惟 淫春」展がスタートいたします。

淫秋展の、モノクローム写真を和紙にプリントし、般若心経を墨筆でしたためた作品とは対照的に
淫春展では、カラーフィルムで撮影された作品が、色鮮やかにファインダーの中の楽園を描き出し、
闊達自在な言葉の書が躍る、華やかな作品群をご紹介いたします。

「土日写真」と称して、荒木氏の手指でアレンジされ撮影された、
短い命に時を呑み朽ちていく切り花と、
ときにあどけなく(すとんとたたずみ)、ときにしどけなく(紅絵の具を鮮血のようにしたたらせて)
花々と絡む、様々な出自の人形やフィギュアたちのつくりだす「花遊園」。
瑞夢と悪夢の交錯する魅惑のフィールドは、作家の書欲をくすぐり、
ユーモラスで奇々怪々な言葉の数々が、独特の文字に託されて、美事に写真と融和します。

荒木氏の写真には、常に対極が織り込まれておりますが、
この園にもまた、生と死、幸と不幸が去来します。
「般若心経惟」の雅号で、死の淵から生を見据えた作品群を陰とすれば、
今回の「淫春」展の作品から散光する、死の存在によって輪郭が明らかにされて
より輝きを増す生の感覚は、陽にたとえられるかもしれません。

来たる5月に喜寿を迎えんとする荒木氏は、たぎる創作への欲望を解き放ち、
すべてのシャッター音から作品がもれなく続々と生み出されています。
事物は時間とともに絶えなく微動し続け
その微動を写しとることが写真行為ではないかと思うようになった、
と語る荒木氏が体現する写真世界では、過去・今・未来が共振してゆらめき、
どこへ向かうとも知れない懐かしさが、風景を情景に変えてしまいます。
「実は俺、ノスタルジーっていうの、嫌いじゃないんだよね」

二度とは同じ道を歩まない写真家の才能力を、最大限に発露する作品群は、
めくるめくエネルギーをあふれさせ、慈愛と活力に満たされて
太陽のように見る者を照らします。

皆様のご来場を、心より楽しみに、お待ちいたしております。

カテゴリー: AM | 投稿日: | 投稿者:

NOBUYOSHI ARAKI Last by Leica

十指に余る個展が予定されている荒木さんの
2017年の活躍のトップを切って
「荒木経惟 Last by Leica」を開催いたします。

 1913年、ドイツのエンジニア、オスカー・パルナックの設計した
35ミリカメラの原型となるウル・ライカから、ライカの歴史は始まります。
およそ1世紀に亘り、多くの写真家に愛されてきたライカを、荒木さんが初めて手にしたのは、1991年。
俳優・笠智衆さんを撮影するにあたり、小津安二郎監督が愛好し常に身に携えていたライカを用いることで
笠さんへの敬意を表するため、銀座でライカを購入したことに始まります。
 そのときのボディは、ライカMシリーズの中でもトップクラスの人気を博したといわれるM6です。
後にライカ本社より、Nobuyoshi Arakiとネームの刻印入りでプレゼントされた
Mシリーズ最後のフィルムカメラM7が加わりました。
「私の写真はカメラが撮る」と言う荒木さんの、膨大なコンタクトシートには
すべてナンバーが振られていますが、ライカで撮影されたフィルムには、ライカを示す「L」の文字が記載されています。

 「ラスト・バイ・ライカ」には、デジタルカメラの台頭により
市場を細らせていったフィルムへのオマージュがこめられており
これまでの「ライフ・バイ・ライカ」、「ラブ・バイ・ライカ」に連なって
ライカカメラによる最新作=車のウィンドウから撮影された「クルマド」
ここ数年の主要な展覧会で紹介されてきた花とフィギュアや人形をモチーフとする「PARADISE」
バルコニーや、荒木さん自身がライフワークと公言する「人妻エロス」など
多様なシーンが切り取られた60点のモノクローム作品=で構成されます。
 そして、AM恒例ともいえるインスタントフィルム=ライカ・モノクロームとの対比が美しい
Black&Red Duochrome 600=による未発表作品を、大判のフレームにおさめて同時に展観いたします。

カテゴリー: AM | 投稿日: | 投稿者:

石川竜一展の会期を延長いたします

ご報告がございます。
1. ご好評のため、石川竜一展を、12/18まで延長いたします。
2. 最終日となる12/18、15:00より、アーティストトークを行います。

トークは、ご参加いただく皆様からのご質問に、写真家が、回答していくかたちで
なごやかに進行いたしたく、ぜひ、石川さんにお聞きになりたいことを胸に、ご来場ください。

また、作家より、写真集に奮ってサインをいたします、とのことです。
もちろん当日お買い求めいただくこともできますし
ほかで購入されたご本をお持ち込みいただいても大丈夫です。

そして、トーク終了後には、ささやかなクロージングパーティを予定しています。

トーク、パーティ、いずれも、どなたでもご参会になれます。
ご予約も必要ありません。
*最終日は、パーティ解散とともに、展覧会を終了いたします。

尚、エプソンイメージングギャラリー・エプサイトでの展示は
変わらず、12/8 15:00まで(日曜休)です。
二つの展覧会をご覧になることにより、
本展作品群の層の厚みを、より深くご理解いただけることと思います。

石川展が、AMの2016年の締めとなります。
2017年は、1月11日、荒木経惟展「Last by Leica」とともに、新たな一歩を踏み出します。
この場を借りまして、皆様のご厚情に、心より感謝申し上げます。

カテゴリー: AM | 投稿日: | 投稿者:

作家・在廊スケジュール

石川竜一さんの、AMの在廊日時をお知らせいたします。

11月27日(日曜日)13:00〜19:00

皆様のご来場を、心よりお待ち申し上げております。
(エプサイトは、日曜日休館ですので、ご注意くださいませ)

カテゴリー: AM | 投稿日: | 投稿者:

石川竜一写真展 okinawan portraits 2012-2016

11月18日より、気鋭の写真家・石川竜一による「okinawan portraits 2012-2016」を開催いたします。
『絶景のポリフォニー』とともに、木村伊兵衛賞の対象となった「okinawan portraits 2010-2012」に連なる新作が、最新写真集『okinawan portraits 2012-2016』として、刊行(赤々舎)されたことに併せ、故郷、沖縄の人々をファインダーにおさめたポートレートからセレクトされた60点を、二会場(エプソンイメージングギャラリー+アートスペースAM)にて、展観いたします。

034_op2-0000121-%e9%82%a3%e8%a6%87-naha-2012

056_op2-0003057-%e5%ae%9c%e9%87%8e%e6%b9%be-ginowan-2016

カテゴリー: AM | 投稿日: | 投稿者: